「もしあの時、別の選択をしていれば…」と考えたことはありますか?
フランス映画「ジュリア(s)」は、ピアニストを夢見る主人公ジュリアが行う人生の何気ない些細な選択で、人生が大きく枝分かれしていく様を描いています。
過去にも「スライディングドア」など、Aを選択した場合、Bを選択した場合を題材にした映画はありました。日本でも90年代に「if」というオムニバスドラマもありましたね。(話題が古い?)
だいたい2パターンの人生が多かったと思いますが、この映画「ジュリア(s)」は4パターンの人生が同時進行します。考えただけでも頭がとっちらかりそうですが、そこは上手く表現されていて、数か所「ん?」となるところはありましたが、ほとんど混乱することはありませんでした。
例えば、バスに乗り遅れた場合、本屋で出会った男性と話すか話さないか。その選択の結果、新しい家族を得たり、両親と疎遠になったり、ピアニストとして成功できたり、できなかったり。些細なことで人生は大きく変わっていきます。
詳細は実際に映画を観ていただきたいので省きますが、この映画を観て思ったことは、人生に正解も不正解もないということです。選択の直後は、Aの方が輝いて見えても、のちに大きな困難が訪れたり、Bの方が絶望的であっても、道の先には光が見えたり。
人生にはいい時もあれば悪い時もある。頭では分かっているつもりでも、誰でも絶望的な状況に陥ると、それを過去の選択のせいにしてしまうことがあります。でも人生はもっと連続的なもので、一つの選択だけで全てが決まることはありません。いくつもの些細な選択をしながら、少しずつ人生を作っていく。「あの時、こうしていれば…」と考えたところでどうにもならないし、実際、別の道を選んだとしても、そこにも必ず困難はあります。
人生の不幸な部分に目が行きがちですが、ジュリアの人生を見ていると、幸福や希望も同じだけ存在しているということが分かります。そして絶望の後にやってくる幸せは、何倍も大きなものなのです。
私は自分の人生を悲観しがちなのですが、そんな私に「大丈夫だよ」と言ってくれるような映画でした。この映画を観たことで、私の人生も枝分かれしていくのかなと思うと、少しわくわくしてきます。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。



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