最近読んだ本「泊 日文のおひとりさまノート」長月天音

最近書店を見つけると、とりあえず入って本を物色するのが好きなんですけど、たまたま入った書店で目に留まった小説「泊 日文のおひとりさまノート」を読みました。「キッチン常夜灯」でお馴染みの長月天音さんの小説です。

主人公の「泊 日文」は、36歳のおひとりさま。ある日、唯一信頼できる男友達「直人」が結婚し、北海道に転勤になったことから、日文は誰にも頼らず一人で生きていく決意をします。幼少期にあるトラウマを抱え、直人以外の人と深く付き合ってこなかった日文でしたが、次々と大小様々なトラブル襲われ、一人では全てのことに対処できないことに気付きます。周りの人に頼ることの大切さを学んでいく日文。人に頼ることが苦手な私にとって他人事ではない内容で、読んでいて共感するところも多かったし、色んな気付きがあった小説です。

私もこれから先、恐らく結婚はしないだろうし、一人で生きていくことになると思います。つい最近まで、私も日文のように「誰にも頼らず生きていかないと!」と思っていました。そのせいで自分で自分を追い詰めてしまって、しんどい時期が続いていました。でも最近この本も含め、色んな本を読んで色んな考え方に触れて、独身だからと言って、誰にも頼れないわけではないと気付かされました。頼る相手を一人だけに限定せず、自分と関わりがある人を増やしていく。そうやって人との繋がりを増やしていくと、日文のように自然と「独り」じゃなくなるのかもしれない。人見知りな私にとって、結構ハードルが高いことではありますが、行きつけのカフェを作って、何となく店員さんや常連客と顔見知りになるだけでもいいんですよね。がっつり友達を作るとか、恋人を見つけるとか、そんな大層なものじゃなくていい。関係性にこだわらず、人との繋がりを大切にしていくこと。難しく考えていたけど、意外と単純なことなのかもしれません。色々思い詰めていた心が、少し軽くなったような気がしました。

友達の数はどんどん減ってしまったけど、そうやって新しい人との繋がりを増やしていくことは、きっとこれからの私の人生にもいい影響を与えてくれるような気がします。改めて本を読むことって、とてもいいことだなと感じました。今まで「これからの人生」を考えた時、お先真っ暗なイメージしか湧かなかったけど、テンプレートに沿った人生じゃなくても、きっと素敵な人生は存在するんだと思えるようになった一冊でした。ご興味のある方は、ぜひ読んでみて下さい。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

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